R2年度のJARL決算を読んでみよう

社員総会の議案書,届きました.

経常収益

最右欄は,「R2実績」にくらべて「R3予算」が減っていたら「▲」(収入減).

R1実績R2実績R3予算R3予算
-R2実績
①特定資産運用益
特定資産受取利息3,060,5752,950,9393,000,00049,061
②受取入会金
正員受取入会金2,478,0002,684,0003,500,000816,000
准員受取入会金188,00017,000160,000143,000
③受取会費
正員受取会費288,718,578275,332,006291,240,00015,907,994
家族会員受取会費5,001,2004,626,3004,680,00053,700
准員受取会費6,124,7466,602,7165,760,000▲ 842,716
賛助会員受取会費4,220,0004,380,0004,400,00020,000
④事業収益
賞典収益1,665,1551,777,0472,211,000433,953
刊行物収益24,414,73813,946,47924,000,00010,053,521
監修収益360,000360,000360,0000
印税収益145,721103,010100,000▲ 3,010
広告収益12,552,2559,398,40011,500,0002,101,600
⑤雑収益
雑収益47,988,59415,443,97448,957,95033,513,976
受取利息3122781,000722


●「今R3年度の予算」と「前R2年度の実績」との比較
大きな変動は以下のあたりです:
(1) 正員受取会費
+1,591万円,おいおい【後述】

(2) 刊行物収益
+1,005万円,隔年の局名録特需【後述】

(3) 雑収益
+3,351万円,ハムフェアの出展料と入場料が支配項だったと思いました.COVID-19影響前の一昨年比では,おなじくらい(+97万円)

●「R1年度の実績」と「R2年度の実績」との比較
「会員増えました!」の訴求にも拘わらず,「入会金+会費」は減っているナゾ....
・R1年度 … 306,730,524円
・R2年度 … 293,642,022円
...▲1,309万円.



経常費用

最右欄は,「R2実績」にくらべて「R3予算」が増えていたら「▲」.コスト増(悪化)なので.

R1実績R2実績R3予算R2実績
-R3予算
総会費3,625,8293,444,0223,300,000144,022
理事会費2,274,271993,4481,007,000▲ 13,552
評議委員会費
連絡会費220,40730,837350,000▲ 319,163
地方本部費19,850,5177,803,81721,130,000▲ 13,326,183
役員報酬9,000,0009,000,0009,000,0000
諸給与94,381,06791,484,34795,600,000▲ 4,115,653
賞与引当金繰入額5,871,6004,967,0005,750,000▲ 783,000
役員退職慰労金0
退職給付費用9,444,1005,072,4009,400,000▲ 4,327,600
事務消耗品費1,184,8213,226,6701,460,0001,766,670
事務印刷費585,854546,710730,000▲ 183,290
通信費1,848,6672,059,4211,950,000109,421
旅費交通費7,618,5124,490,5536,000,000▲ 1,509,447
福利厚生費17,255,51217,439,09217,450,000▲ 10,908
図書費230,514196,258200,000▲ 3,742
渉外費809,312275,800300,000▲ 24,200
賃借料16,234,63515,509,26715,950,000▲ 440,733
光熱水道料1,076,3251,120,2031,190,000▲ 69,797
修繕費
租税公課19,872,52420,341,36120,730,000▲ 388,639
雑費4,765,3827,444,2945,500,0001,944,294
J・ニュース費37,772,66835,786,06934,400,0001,386,069
QSL費75,685,75574,887,54875,970,000▲ 1,082,452
広告活動費55,284,12411,170,25849,301,000▲ 38,130,742
ARDF費367,88552,6331,040,000▲ 987,367
賞典費1,119,979470,7681,553,900▲ 1,083,132
諸委員会費1,589,713364,8392,000,000▲ 1,635,161
クラブ費11,48211,455100,000▲ 88,545
監視監査費406,923351,360440,000▲ 88,640
刊行物費13,684,8847,752,78214,000,000▲ 6,247,218
機械化事務費12,807,16312,987,41213,100,000▲ 112,588
会員事務費14,532,61114,610,19514,500,000110,195
選挙費4,170,4417,466,1154,184,0003,282,115
設備機器2,808,4914,141,6044,277,550▲ 135,946
国際協力費4,218,5131,866,6372,704,000▲ 837,363
衛星・研究開発費81,20378,000300,000▲ 222,000
減価償却費1,243,0941,105,9721,152,139▲ 46,167
ソフトウェア償却6,106,0006,572,0836,572,0830


●「今R3年度の予算」と「前R2年度の実績」との比較
おおきなところでは...
(1) 地方本部費
▲1,332万円,COVID-19後の活動再開.
一昨年比でみると▲128万円(地方本部視点では手厚くなっている).

「予算を決めた後」になって「見直したい」と“出し渋り”があって,揉めていた件.
https://jarl2020.wordpress.com/2021/05/31/directorsmtg202105/
の,『地方本部費の振り込み保留』章.

「イベントの中止で繰越金で潤ってるんだからさぁ」とのご主張.
たしかに,「地方本部の繰越金(溜め込み)って,どうよ」という議論が,かつて社員総会で2回あったとおもいます.
ただ,「余ったら回収」とか言い始めると,予算の使い切りのための余計な支出を誘発する危険性アリ.

余談ですが,関東はそれまでの繰越金を全部使い切って,翌期分から9万円先食いして,揉めたことがありました(“私的流用”とかではないです).


(2) 諸給与
▲ 411万円,増員?

(3) 退職給付金
▲433万円,ご退職?

(4) 旅費交通費
▲150万円,COVID-19明け?
ただしR1年度実績(762万円)費でみますと,162万円の減(改善),いいねぇ.
250万円/年の“豪華旅行”はどうかご遠慮を.

(5) QSL費
▲108万円,転送増対応?(電子QSLはどうなった?)

(6) 広報活動費
▲3,813万円,ハムフェア?
一昨年度比では598万円の減(改善)

(7) 賞典費
▲ 108万円,オリンピック関連アワード?1万局賞対応?

(8) 諸委員会費
▲ 163万円,リモート開催の継続でもっと落とせるのでは?だめ?

(9) 刊行物費
▲625万円,局名録にかかるコスト【後述】

(10) 選挙費
+328万円,「年度」でみると,選挙(投票本番)のない年.

●「R1年度の実績」と「R2年度の実績」との比較
(11) 雑費
▲268万円:
160万円飲み歩きました(R1年度)・250万円豪華旅行をしました(R1年度)
~社員総会が荒れました
~乗り切るために追加で弁護士を雇いました(約 268万円,R2年度).
→自分勝手もええ加減にせぇ.

  : 含 理事理事接待
  : 含 連盟の経費での,自陣営の選挙の打合せのための出張
  ――というヨミです.


財産推移――長期

・1994年度末 3,223,952,655円
・2021年度末 565,822,554円見込み
ピーク時の82%を失いつつあります.
それでもご歴々はお焦りにならない不思議.

2020年度は ▲39,502,578円 で締まりました.
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財産推移――法人移行後

半分,消えました.
20210606jarl-zaisan-graph202106.jpg
ツッコミをいただきましたので,「たしかにキャッシュとしてはこの外枠で2.4億円ありますね」と付記しました.


特定資産の推移

もともとは別の目的のためだった蓄えを取り崩して生きています.
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会費前納会員による積立は,とっくに食い潰しました.それが費目上あらわれていたのは,2012年度まで.
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かりに「会費前納会員(終身会員)が7,200円の年会費を収めた」とすると1.7億円.
「それを超えた額」を取り崩すってどうよ?――と,議論になりました(1996・1998年;2,4000名@2014年).


予実管理

赤字額について.
絶対額はもとより,予算と実績の乖離が「なってない」と社員総会で十字砲火を喰らっている件.
・2020年度
うまく収まりました.
COVID-19でイベントができなかったから?
なお当初予算値で示しています(補正予算値ですと-5,369万円).

・2021年度
「正員受取会費 1,591万円増」が前提です.
リスキーじゃないかなぁ...

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会員(正員)増への期待

昔の悪い癖が また 出てきましたかね?
ここに“積む”という.
「入会金+会費」で合わせてみますと,昨R2年度比で1,609万円増での予算化です.
なお2020年度は当初予算値です(補正予算値では301,109,600円).
20210606jarl-kaihi-yojitsu.jpg

なかでも正員増に期待がかかっているようです.
昨R2年度比で,入会金で見て816名増,年会費で見て2,209名増での予算化です(順に1,000円/名,7,200円/名として).

R2実績R3予算相当数
293,642,022309,740,00016,097,978
受取入会金2,701,0003,660,000959,000
正員受取入会金2,684,0003,500,000816,000816名
準員受取入会金17,000160,000143,000143名
受取会費290,941,022306,080,00015,138,978
正員受取会費275,332,006291,240,00015,907,9942,209名
家族会員受取会費4,626,3004,680,00053,70015名
准員受取会費6,602,7165,760,000▲ 842,716▲117名
賛助会員受取会費4,380,0004,400,00020,0002口




局名録特需

ひらたくいうと,“出せば儲かる”状態です.2021年度は予算値です.
「ラッキーな年は――隔年で――赤字が自動的に¥4M減る」ことを覚えておきましょう.
10年平均で422万円です.
(刊行物の,収益-費用: 発刊年…975万円, 非発刊年…553万円).
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この記事へのコメント

JQ1YNV(op.Koba)
2021年06月07日 01:16
会員数が増加しているのに、「入会金+会費」は1300万円以上も減少した原因は何なのでしょうか? 不思議です。
会員数が増加したのは会費無料の会員のおかげ? それとも、3年分まとめて払うと1か月分の会費を割り引く制度のせい?