パブコメ募集結果(第三者通信)

結果が発表されています:

『「電波有効利用成長戦略懇談会 令和元年度フォローアップ会合 追加提言」及び意見募集の結果の公表』
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban09_02000001_00001.html

意見の詳細への直リンクはこちらです:
https://www.soumu.go.jp/main_content/000659632.pdf

以下,適宜改行を入れて読みやすくしています.

JARLの意見 (67番)

ワイヤレスIoT人材育成の観点からアマチュア無線の資格を持たない青少年等が有資格者の下でアマチュア無線を一時的に体験できるような機会を設けることにより、アマチュア無線に多くの青少年等が興味を持ち従事者資格取得し、成長した人たちがプロとして業務用の無線従事者免許取得に繋がり、それによりICT システムの導入に必要な知識・技術を有する人材育成への一助になることを期待します。
当連盟としても青少年等の育成を積極的に推進しており、かねてから要望しておりました青少年等が有資格者の下でアマチュア無線を一時的に体験できる運用について、今回の追加提言案に賛成いたします。
 追加提言をふまえより多くの青少年等にアマチュア無線に触れていただく機会を提供することができるように、本提言の実現を切に希望いたします。


JARDの意見 (54番)

【意見】
1 提言の例示の方策については、大いに賛成します。体験する対象としては、青少年に限らず広く一般の方々も含めるべきであり、また、その場として、イベント等の臨時の局に限らず、学校等のクラブ局も含めるべきと考えます。早期の制度化を期待します。

2 関連して、無線利用への幅広い関心の成就のための一方策として、アマチュア無線の本来業務の一つに、ボランティアとして実施する災害時の通信やその訓練も兼ねた公的イベント等の運営に係る通信などの「社会貢献」を含めるべきと考えます。国民共有の財産である電波の利用は広く国民に還元されるべきものであり、その考えに沿うものです。

【理由】
・ものごとに興味をもってもらうには、体験することが最大の効果となります。アマチュア無線においては、現在、国際宇宙ステーションとの交信に限り、いわゆる「無資格運用」が認められていますが、有資格者の監督等の一定の条件下で、その範囲を拡大し、広くアマチュア無線を志す機会を設けるべきです。

・アマチュア無線は、子供でも取得できる国家資格・免許であります。また第4級から第1級までのステップアップの資格構成となっており、ICT分野に限らず科学技術全般の人材育成の場として最適なものであると言えます。また、多くの国民が無線利用の基本を学びその意義を認識する手段として最も効果的であり、広く国民の無線利用に関するリテラシーの向上に資するものと考えます。

・この前段として、アマチュア無線への関心を惹起することが不可欠であり、その方策の一つとして、単なる趣味の範囲を超え、災害時の通信等の「社会貢献」をアマチュア無線の本来業務の一つとし、その社会的役割や意義をより明確にすることにより、国民から見てよりクールなものとしてアマチュア無線が存在し、裾野の広がりが大いに期待できるところです。

【要望】
1 長期的な人材育成策の一つとして、青少年のアマチュア無線資格取得に対する養成課程受講料や国家試験受験料への助成金等の支援制度の創設を要望します。

2 アマチュア無線をより利用しやすいものとするため、無線局免許制度及び手続きの一層の簡素化を要望します。


日本ボーイスカウトアマチュア無線クラブの意見 (61番)

『北名古屋第1団』からも類似意見あり(60番).『千葉県連盟 ICT研究会』からも意見あり(125番).
賛成です。
ボーイスカウト活動の中で世界で最も参加人数の多い活動であるJOTA(Jamboree On The Air)は、世界スカウト機構(WOSM)が主催す
る公式国際行事で、スカウトが無線行事に参加し、電波を通して国内各地や外国スカウト仲間と交信し、お互いを理解し知識と友情を深
めることを目的とすると定義されています。
しかし、他の多くの外国スカウトたちが指導者のもと、このプログラムに参加し活動をしているのに対し、日本では残念ながら受信のみの活動しか出来ません。
今回の提言は、我々が以前からずっと待ち続けていた内容であり、スカウト活動の基本理念にも合致するものです。

【その他】
今年米国で開催された第24回世界ジャンボリー無線局NA1WJには日本を含む多くの国のスカウトが参加し、実際にアマチュア無線交信
行い感動体験をしました。
しかし残念ながら日本のスカウトはただ見守ることしかできませんでした。


(株)電波新聞社の意見 (73・79番)

無線技術への興味や関心を小中学生時代に持たせることが人材育成の原点になると考えます。
小中高校でのプログラミング必修化と同時に、技適を取った安価なマイコンや無線モジュールを利用して、通信機器を自作させて、音声通信や、データ通信を体験させるカリキュラムをつくり、全教科のプログラミング学習と連動させてはいかがでしょう。
アマチュア無線とは別の資格を設けて、免許を与えるのも励みになると思います。
今回のワイアレスIoTのユーザ教育には大いに賛成です。
別に、プログラミング教育との連動の意見も提出させていただきましたが、アマチュア無線制度の活用や、講習会、試験などによる理解の確認も指摘されており、制度の運用が可能な組織にイニシアティブをとっていただき、幅広い層の知識や技術向上に役立てていただきたいと希望します。


個人の意見

「子供たちによる第三者通信」以外の提言をまとめます.あまりにも意見募集の対象「以外」のことを書くのは,ほんとうはよくないですが.左欄は,総務省発表資料中の番号です.
●第三者通信
3, 16, 46, 47, 50, 52, 56, 68, 89臨時に開設する社団局だけではなく,いつでもどこでも
10, 11対 昭和基地で,ARISSスクールコンタクト相当のことを
24, 47, 50, 56, 58, 68, 77年齢制限なく
47, 50, 56, 68米国と第三者通信の協定を(ARISSスクールコンタクトの臨時局制度の,完全巻き取り)(∵国際間の第三者通信はデフォルト禁止)
●同 監督側
12, 52, 77主任無線従事者制度で
6監督者は養成課程講習会の講師の要件を満たす者で
12, 39, 53, 77二アマ以上の監督で(ARISSスクールコンタクトと同等)
58監督者のマニュアルの整備を
●同 慎重論
6緩すぎの無資格運用はだめ
12社団局のみで
●規制の緩和
1, 9, 16, 46手続きの簡素化,規制の緩和
10, 11VoIPバンドで,ノード圏内にいる2局の直接通信の許容
23「超短波電話級アマチュア無線技士」の新設
9, 45スプリアス確認保証制度の廃止
39入力10W以下なら技適・開局申請料なしに
10, 11非常時の無資格者運用
●金銭的負担の軽減
39, 124費用負担の軽減:受験・開局申請・...
17, 51デジタル系技術の開発費の補助・助成(DMRに押されつつあるD-STAR)
●輸入機
20輸入機のための法令整備
15, 49海外製リグへのMRA(Mutual Recognition Agreement,相互承認協定)の導入
●試験・養成課程講習会
23, 124ボランティアによる国試
23, 124試験の内容を実践的なものに
124資格間の「差分」だけの試験に
23学位での試験科目免除
12プロ資格受験時の試験科目免除(旧制度の復活)
39一アマ2名で養成課程講習会の開催を可に
●「基準不適合」
5, 15, 20「基準不適合」といえど,(アマチュアについては)保証認定という策あり(ただちに利用禁止とはならない)
●「ダイナミック周波数共用システム」
14, 19, 48, 122アマチュアバンドでの「ダイナミック周波数共用システム」の導入には反対
●その他
85青少年の無線家で講習ボランティア
77「交信・コミュニケーションのみに重きを置く」のではない活用
16, 46, 50, 68博物館・青少年センター・児童館などのクラブ局の復活推進・助成;小中高校におけるアマチュア無線部の復活・活性化
129避難所たる学校に局を設置,平時にも活用(各市区町村に最低1校)


JARLはこのパブコメ募集に気づいていなかった疑惑

10/30総務省が発表『「電波有効利用成長戦略懇談会 令和元年度フォローアップ会合 追加提言(案)」に対する意見募集』
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban09_02000328.html
10/31本ブログで記事化『パブコメ募集:電波有効利用成長戦略懇談会 追加提言(第三者通信)』
https://jj1wtl.at.webry.info/201910/article_9.html
11/1hamlife.jpで記事化『<子供たちへ「アマチュア無線の啓蒙」を後押しする提言も…>総務省が「電波有効利用成長戦略懇談会 令和元年度フォローアップ会合 追加提言(案)」に対する意見募集』
https://www.hamlife.jp/2019/11/01/followup-pabukome2019/
11/16~17JARL理事会【ここで指摘されてようやく気づく】
11/20JARL Webで告知『総務省が「電波有効利用成長戦略懇談会 令和元年度フォローアップ会合 追加提言(案)」に対する意見を募集中』
https://www.jarl.org/Japanese/2_Joho/News2019/2019_news-11.htm#1120

この記事へのコメント

2019年12月20日 09:29
最後の部分、ぶっちゃければ、

「JARLはこのパブコメ募集に気づいていなかった疑惑」
→「JARL執行部はこのパブコメ募集に気づいていなかった疑惑」

【ここで指摘されてようやく気づく】
→【ここで理事に指摘されてようやく気づく】

ですよね。

JJ1WTL
2019年12月21日 00:36
厳しい話でとっても申し訳ないのですが,であれば,「D-STARによるARISSスクールコンタクトの地上版」とか「D-STARによる国際間交信の体験」とビシっと判りやすく *言いたいことの主旨* を明記しないと,理解されないでしょう(パブコメは随想を記す場ではないのです).また「子供たちによる第三者通信」を超える提案ではなさそうだったことから,表中での採録は見合わせました.

なおRRや,本記事本文中にもあるとおり,「国際間の第三者通信はデフォルト禁止」ですので,以下の2ステップが必要になります:
(1) 子供たちによる第三者通信の許容
(2) 対象国との第三者通信の協定の締結
JA1RTS
2019年12月21日 10:53
ARISSのような制度
資格者の管理下で無資格の青少年がQRV出来るよう
という趣旨です。
海外ではすでに行われているようでスカイプで十分と思われますが
いがいで方通話 無線機からQSOといった事が受けいられているようです。
極東という言葉がありEU諸国からはJAは超DXのようです。
敷居の高い制度に改めて実感していますね。
JJ1WTL
2019年12月21日 13:24
実施なさった とおっしゃる

英国[無資格者 w/有資格者]----------[有資格者]日本

も,禁止ですけど...
JA1RTS
2019年12月21日 20:49
当時特に指摘されなかったと思います。
当局もそのような項目があるとは知りませんでした~ SRI