周波数利用,意見募集など

矢継ぎ早にいろいろと出ています.ざっと総括しますが,アマチュアがらみのものは ない です.

●845~860MHz・928~940MHz
『900MHz帯を使用する新たな無線利用に係る調査』
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban14_02000411.html

現行MCA無線の跡地利用です.
後述します.

●920.5~925.1MHz(FH方式)・920.5~923.5MHz(LDC方式)
『陸上無線通信委員会 報告(案)に対する意見募集』
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban14_02000412.html

920MHz帯でのキャリアセンス「なし」のシステムの導入です.

FH:Frequency Hopping
LDC:Low Duty Cycle

●TV物理28ch,77.1MHz(東京)・78.8MHz(前橋);207.5~222MHz
『放送用周波数の活用方策に関する検討分科会
 放送用周波数の活用方策等に関する基本方針(案)についての意見募集』
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu08_02000001_00001.html

以下の跡地の利用です:
・放送大学
・NOTTV

●28.2~28.3GHz
『ローカル5G導入に関するガイドライン案に係る意見募集の結果及び策定したガイドラインの公表
 ローカル5G等導入のための制度整備』
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban14_02000001_00002.html

自営・敷地内の5Gです.いまバズってますね.要「三陸特」.

●57~66GHz
『電波法施行規則等の一部を改正する省令案及び関係告示の改正・制定案
 に対する意見募集の結果及び電波監理審議会からの答申』
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban14_02000001_00001.html

高度化します:
・広帯域センサーシステムの導入
・小電力データ通信システム(11ad)の,
 機器の「高周波部~変調部」の分離に対応/を許容


「845~860・928~940MHz」について

現行MCAの跡地利用の議論です.

その現行MCA,移行先となるべき『高度MCA』のサービスの開始は2021年4月とされていますから,引っ越す前から早くも跡地利用の議論が始まったことになります.まるで地上げ屋です.
「早く明け渡せ」というプレッシャーも感じます.

現/新システムの整理:
・現行MCA … 下り850~860・上り930~940MHz
・高度MCA … 上り895~900・下り940~945MHz LTE方式

意見募集には以下の(お隣の)帯域も含まれていますが,これらはガードバンドです.
・845~850MHz
・928~930MHz

バンドの変遷

足されたり,減らされたり,動いたり――しました.
下図にまとめます.

「緑」に引っ越すのだから,「赤」は空けろよな――ということです.

事業者・サービスの変遷

ガイアツ――日米貿易摩擦――で,Motorolaによるサービスも立ち上げられました(ただしその後,撤退).
下図にまとめます.

強敵

いまではMCA,「携帯電話網(パケット網)の上で,トランシーバでの通話を疑似するサービス」に押されているようです.
加入者数の推移です(代表して/開示されている,モバイルクリエイト社の契約者数との比較):

  出典:
  用途別無線局数
  https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/field/denpa02.html

  FIG株式会社 2019年12月期 第3四半期決算説明資料
  http://figinc.swcms.net/ja/ir/Top/main/07/teaserItems1/0/linkList/00/link/setsumeisiryo2019q3.pdf

    ただし厳密には以下が不明確です:
    ・モバイルクリエイトが提供する
     「他の」サービスも含んでの契約数なのか?
    ・解除された契約分も含んでの「累積」なのか?

...類似のサービスは,モバイルクリエイト「以外」からも提供されていますから,合算すればすでにMCAの局数を超えているかもしれません.

ねらっている「『高度MCA』への切り替え」は,これらサービスへのリプレースの契機にもなりかねない諸刃の剣で,ユーザはむしろ逃げて,MCAにとってトドメになりそうな予感がします(個人の感想です).

“携帯電話網上でトランシーバの通話を疑似するサービス”の特長

・日本中どこでも繋がる(地下街などでも)
・混信なし
・データ通信も高速

...するとMCA派の方は「いやいや,こっちは災害時でも使えるんだぞ」とおっしゃるのですが,そもそもサービスエリアが狭いですよね.たとえば台風被害の南房総は「圏外」です.だめじゃん.

“携帯電話網上でトランシーバの通話を疑似するサービス”の例

相互の互換性はありません.
一般名もありません(as far as I know).各社,さまざまな呼び方をしています.

●モバイルクリエイト
業務用IP無線システム『iMESH』(旧『ボイスパケットトランシーバー』)
https://mobacre.jp/
https://www.mcinc-products.jp/vpt/

●J-Mobile
IP-PTT無線システム(サービス名『NEXNETⅡ』)
http://www.j-mobile.co.jp/

●アイコム
IPトランシーバーシステム
https://www.icom.co.jp/products/land_mobile/products/ip_transceiver/

●トム通信工業(SmartWave)
IP無線システム
https://smartw.co.jp/

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