JARL会員数予想

昨年とは別の攻め方をしてみます.「開局後の経年」で行きます.

●直近の推移の確認
まず,この1年間の会員数の推移を確認しましょう.
『会員増強キャンペーン』――第1弾:4/1~9/30,第2弾:10/1~3/31――の効果もあり
...って,減っとるやんorz:
...さながら“会員維持キャンペーン”ですね.


●開局後の経年ごとの会員数 【7エリア】
11月に,7エリアを題材に,

『開局後の経年とJARL会員数』
http://jj1wtl.at.webry.info/201511/article_8.html

という解析をしたことがあります:

ここで対象となっているのは,7エリアの4504個人局――正員会員――です.
これを 56562÷4504=12.55 倍すれば,「全国」の会員の「開局後の経年ごとの分布」が――ざっくりとですが――導かれます.

とくに,この20年近く,「開局してもJARLに入会するのはわずか」な状態が続いていることが判ります.


●開局後の経年ごとの会員数 【全国】
7エリアの実データを12.55倍して,「全国」の数値とし;さらにモデル化(青線)もします.
これが「全国」版です:
1970年以前は2次関数をあてはめています.


●今後の変動モデル
こう仮定しましょう:
・左 … 減少部分は維持で固定・不変 (SKも考慮:「開局後45年以上」に相当).
・中央 … 台地部分より右側は,左へ1年ごとにシフト.
・右 … 補充されるのは,現状と同じ「わずか」のまま.

絵解きしますと...


●予想結果
こうなりました:

リニアに減ります...ってそりゃそうだ.
前提が,前項でいうように,年あたり,
・減る分 … 台形上部の一定数「1596」
・増える分 … 右下で補充されてくる一定数「377」

――なのですから.
その台形上部を削り終えると(2039年くらい),定常化していきます.


なお,グラフ中に赤線で並記したのは,会員の「年齢」分布から昨年導いた,

『JARL会員数予想』
http://jj1wtl.at.webry.info/201501/article_2.html

に基づいたものです.


●具体的な数値
下表のとおりとなります:
2015.1予想
(年齢ベース)
2016.1予想
(開局後の経年ベース)
201456648 
20155528356562
20165382055640
20175221154718
20185041553796
20194838152874
20204614451952
20214375151030
20224123750108
20233870449186
20243625648264
20253400247342
20263199946420
20273029345498
20282886544576
20292767543654
20302668842732
2031 41810
2032 40888
2033 39966
2034 39044
2035 38122
2036 37200
2037 36278
2038 35356
2039 34434
2040 33699
2041 33028
2042 32455
2043 32033
2044 31615
2045 31335
2046 31169
2047 31021
2048 30996
2049 31081
2050 31169


●どうする?
JARL NEWS冬号にもあるとおり 「40歳以下の正員率 3.5%」 という惨状です.
56493×3.5%=1977名.

ま,会長サンとは意見が合わないんですけど:

・JA7AIW → なんとしても5万会員死守じゃ~,それ切ったらガクッと減ってしまうで~
        そうなったら20年後には存亡の危機や

・JJ1WTL → どうやったって減るんだから,身の丈にあった運営にしようよ
        このままだと10年後には財政危機だよ

とくに,「会員が減る」ということは,「収入が減る」ということに直結します.
涙を飲んだ事業仕分けもろくにせずに,毎年毎年,前年と同規模の事業を続けていたら,そりゃあ,永遠に黒字化しません.
むしろ悪化する一方です.

黒字化のための決定打は「会費値上げ」ですが,
そうすうと,「会員減」のネガティブスパイラルに陥りかねません.
...すでに,ほぼ にっちもさっちもいかない状態.

5万会員の中で,コンサル――ATカーニーとかBCGとかマッキンゼーとかアビームとか――にお勤めでブイブイ言わせてる方,追加検証と助言をお願いします...タダで.


●今年度の締めは?
このところお金の話がまるで漏れ伝わってこないのが不気味ですが,筆者の認識が正しければ,2015年度は――

6,487万円 当初予算で見込んでいる赤字
2,700万円 信書騒動で増える予算外の赤字
――――――――――――――――――――
9,200万円 今年度の赤字

――という,とんでもない決算になるのではないでしょうか?

だからこそ,
・700万円も使って記念行事をやる余裕なんて,毛頭なかったのよね.
・なりふり構わず個人賛助会員の獲得(≒金策)に,走り始めたのでしょう.

この記事へのコメント

JK2HOS
2016年01月01日 01:06
本年も宜しくお願いします。
私はライフメンバーで他に保持しているコールは昨年の支部大会にてウン万円支払って転送のみ。しかもほとんど使わないコールサイン。JARLはなにをやってるのか全く興味がありません。そもそも閉鎖的。若い世代の方が参加しない(興味がない)のは、過去の環境と質の低下が問題ではないかと?JARLに入らなくてもQSLは交換できるし。
JARLは確かに変わりました(役員が)。でも、何も実感として伝わってきません。
なぜですかね?今のままだと10年ももたないのではないか?と、思います。
JF1TEU
2016年01月02日 10:09
私が従免を取得した昭和45年は局数105K JARL会員40Kで、その後昭和61年には703K 137K になりました。JARL組織も保証認定業務(技適)を切り分け、講習会をJARDに請け負わせる等々膨れ上がってきた印象があります。免許所持数が増加していたころは、PC・ケータイもなく手軽な連絡手段としてアマチュア無線への興味が強かったのです。まして、それより前の世代では、ラジオは高級品で電話を備えている家はお金持ちという時代でした。通信手段としてのアマチュア無線の存在は最先端でした。その頃の世代が根強く残っているのは当然の結果です。
「身の丈に合った運営にしよう。」という意見は当然です。5万人を切ることを恐れず、5万人で運営しようとすればいいのではないでしょうか。繰り返しますが、環境が大きく変わっているんです。

この記事へのトラックバック