新アシスト局誕生

また『アシスト局』が誕生しました.比叡山~京都市街 です.

D-STAR NEWSの記事――

 『JP3YCSがインターネット接続で運用開始』
http://blog.goo.ne.jp/jarl_lab2/e/d7009c8f3204ac59ab94867fb108f0c4

――を読んでいて気が付きました.
『無線局等情報検索』でもすでにヒットしました.
『アシスト局』は両端点にセットで存在するはずですので調べると,
・京都市街(麓)側がJP3YIJ
・比叡山側が――こちらは記事では触れられていませんが――JP3YIK
となります:


『アシスト局』によるリンクとしては,東・名・阪・上田につぐ,日本で5システム・14局目――おそらく全地球上でも5システム・14局目――となります(注.ほかに廃止されたのが2局あります...下図ご参照).
アイコムさん,開発費の回収にむけ邁進中ですね.

今回は比叡山のD-StarレピータJP3YCSをインターネット接続するために,変則的な形で用いられています.
これまでの組み方と比べてみます:


...このように,京都以外の例では,『アシスト局』とセットでD-Starの『レピータ局』が必ず存在しています.
ところが京都の場合,麓側には『レピータ局』がなく,『アシスト局』の片端JP3YIJのInternetへのアクセスの機能だけが提供されています.


詳細は

D-STAR®レピータシステム
http://www.icom.co.jp/products/amateur/products/digital/d-star_system/index.html

The Enigma of Japanese Call Sign System "Special Operation"
http://motobayashi.net/callsign/enigma/special_op.html

をご参照下さい.


このリンク,けっこうお金がかかっていますよね.
定価ベースで...

●比叡山側
\472,500 (税込) 10GHz帯アシスト用レピータ ID-RP2L
\113,400 (税込) 10GHz帯パラボラアンテナ 800mm AH-106  口径は仮定

●京都市街(麓)側
\187,950 (税込) レピータコントローラ ID-RP2C
\472,500 (税込) 10GHz帯アシスト用レピータ ID-RP2L
\113,400 (税込) 10GHz帯パラボラアンテナ 800mm AH-106  口径は仮定
\ ??,???? (税込) ゲートウェイサーバ用パソコン

しめて,ざっくり100マンエンくらいでしょうか?


もっと安く構築する方法はないの?ということで,思考実験をしてみましょう.
図で...

①としたのは,上述の『アシスト局』を用いるお高い方法を図解したものです.
―・・・―

②は,山頂でいきなり3G網にアップしてしまうやり方.

いちおう,FOMAのカバレッジではあるようです(イーモバだとNG).

『アクセスルータ』は,IIJ SEIL/B1(98,000円(税別)...一例としての販売価格 76,200円) のようなものを想定しています.
これ,USBポートに3Gの『データ通信カード』をつなげられます...1万円くらいでしょう.


その上で,キャリア・プロバイダのサービスとしては以下を想定しました:

・2,315円/月  ドコモ の 定額データ 128K割
・ 157.5円/月 mopera U の スーパーライトプラン

IPアドレスはグローバルで降ってくるはずですので心配は無用.
また帯域的にも,D-Starの音声データ2.4kbps――FEC付きで3.6kbps――は有線LANの上で27.6kbpsですから,サービスの上限の帯域128kbpsには収まりそうです.
(D-Starの仕様を読むと,FEC付き音声データの9ByteがUDP/IP etc. でくるまれ,かなりデブって69Byteになっているらしい...メタボ検診でアウトになるパターンです.)

月々のランニングコスト約\2.5kが発生し続けるのが一番イタイところでしょうか.
でも年間で3万円.
10年うごかしたところで,30万円.
...トータルコストとしては,『アシスト局』を用いる場合より安く収まるように思えます.

もっとも3G網を使った場合のクオリティなどなどについては,検証の要アリですし,
3G網が落ちたら孤立します.
―・・・―

③はプロ用のマイクロ波装置を使うやり方.

『アシスト局』を使うよりも安く仕上がるかもしれません.
これでEthernetを延長して,麓まで引っ張ってしまいます.

商品例としては日立国際さんの『SINELINK 5G』
http://www.hitachi-kokusai.co.jp/products/wireless/broadband/sinelink5g.html
などがあります.

手続きは“登録”で済みます.

が,限られたチャンネルを共用しますので,QRMの可能性はあります.
とくに比叡山側のアンテナは市街地方向を向きかねませんし.

また,音声1chだけを送るにしては,じゃぶじゃぶで豪勢なスペックです.
もっともそれは,『アシスト局』を使った場合でも同じですね.

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    Excerpt: 新たなアシスト局の誕生です(JP3YIR・JP3YIS,和歌山). Weblog: CIC racked: 2014-05-31 10:04