続・472~479kHz分配へ

WRC-12も17日に終わり,掲題の分配が確定しました.「戦いとは、いつも二手三手先を考えて行うものだ。」とシャア少佐もおっしゃっているとおり,(1)470kHz帯の開放見込み と,(2)つぎの5MHz帯 についての考察です.

●470kHz帯
バンドの呼び方が示されていませんが,「500kHz」だとさすがに離れすぎていてイマイチなので,とりあえず「470kHz帯」とします.

れいのFBな

"WRC12 reports from the RSGB"
http://www.rsgb.org/WRC-12-news/

によりますと,『無線通信規則』の改正の発効は2013年1月1日です.
また,前回WRC-07後の135kHz帯の開放までの日本での経緯を復習してみました:

すなわちどうやら,2013年春ころの開放が見込まれます.
ただし今回は,署名(2/17)~発効(1/1)までのリードタイムがWRC-07のときに比べ3ヶ月短くなりますから,総務省の作業がそこに収まりませんと,足が出て2013年の夏ころまでズレ込むかもしれません.

いずれにせよ おあずけ の期間は短くてすみそうです.

●5MHz帯
次回WRC-15に向けて,戦いの火ぶたが切って落とされました.
within the band 5250-5450kHz
ということです.二次分配です.10MHz帯と同じ位置づけです.

"within"=どこかで.
ゆめゆめ「まるごと200kHz幅」ではないです...もっとも,可能性は皆無ではありませんが.

座右の書『周波数帳2011-2012』によりますと,この範囲には以下の先住者がリストアップされています〔kHz〕.
が,QRTしているものもありそうです:

5250 気象FAX台北 BMF
5260 気象FAXグアム NPN
5262.5 KDDI
5265 航空自衛隊
5270 気象庁
5280 警察庁(九州)
5290 航空自衛隊
5305.5 ICPO
5310 警察庁(中国)
5315 航空自衛隊,気象北京 BJZ20~25・BJZ
5325 警察庁(北海道~九州)
5345 NTT(電電四国)
5355 気象FAXモスクワ モスクワ1
5356.5 航空自衛隊
5364 JAL
5400 RTTY気象局
5405 気象FAX JMJ2
5415 警察庁(北海道)
5427 NHK大阪第二
5430 標準電波 BPM
5445 警察庁(東北)
5447 AFN キーウェスト


W国では,すでに 5330.5~5406.4kHz がアマチュアバンド(60mb)――ただし五つのチャンネルに限定――として割り当てられていますので,その近辺がいちばんクサい気がします.

中心    搬送波

5332 kHz 5330.5 kHz
5348 kHz 5346.5 kHz
5368 kHz 5366.5 kHz (3月5日以降は 5358.5 kHz 5357kHz へQSY)
5373 kHz 5371.5 kHz
5405 kHz 5403.5 kHz

...ということで,モードはいまのところ,

Phone 2K80J3E 【USB】

だけです.
ただし3月5日以降は以下も追加で許可されます:

Data 2K80J2D USB  (例:PACTOR-III)
RTTY 60H0J2B USB  (例:PSK31)
CW 150HA1A

詳しくはこちらを:

"Amateur Radio Use of the Allocation at 5 MHz"
https://www.federalregister.gov/articles/2012/02/03/2012-2477/amateur-radio-use-of-the-allocation-at-5-mhz


ところで.
某JA国代表団は,5MHz帯の分配には気をよくしていないらしいです:

http://www.rsgb.org/news/articlelinks.php?id=0286
... Japan and the Asia Pacific Telecommunity (APT) indicated they are against.

http://www.rsgb.org/news/articlelinks.php?id=0287
... strong opposition from Iran, Japan, Korea, the Russian Federation and the United Arab Emirates.


まずは国内での地ならしが必要そうです.
これは,

・アマチュアにはこれ以上HFのスペクトルは渡たさん!という背景か?
 - 屋内PLCでは行政訴訟を起こされ
 - 屋外PLCにもウダウダ言われ
 - こんどは太陽光発電パネルにも口を挟まれ

・いや,稲毛新会長の手柄と見せかけるための,じつは裏で〒に依頼したヤラセ劇の始まりか?!(爆)

HFのまったくの新バンドの分配は,WARC-79で得た10・18・24MHz帯以来となります.
まったくの新バンドですから,「サービスセンターに預ける」とか「海外のwebを見てダイオードカット」とかでは(拡大)カバーできそうにありません.

「リグの買い控え」とかもありそうですね.
新機種からは5250~5450kHzのRF回路を作り込んでおいて,ソフトウェアで殺し,解禁後アップデートで対応します――と宣伝するのかな?
となると上述のとおりW国ではすでにON AIRが許されていますから,世界的な解禁前に市販リグが広く対応すれば,WRC-15後を待たずにW国の 60mb もにぎわいそうです.


日本では非常時連絡設定用の4630kHzとの関係も気になります.

5300(仮) ÷ 4630 = 1.14倍
4630 ÷ 3805 = 1.22倍

ですから,リグ・アンテナにとっては,3.8MHz帯から攻め上がるよりも,5,300kHzからの方が若干近いです.


おっと,
細切れの3.5MHz帯・3.8MHz帯も忘れずに何とかして欲しいところですね.
こちらはWRCいかん ではなく,JA国内固有の問題です.
その前に 3553kHzで音楽流してる局なんとかしてよ という問題もありまけど....

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