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<<   作成日時 : 2017/05/02 01:50   >>

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記念局前史その2.
「社団局」の制度が設けられるS34(1959)年12月22日〔S34省令31〕よりも前は,「博覧会場に“個人局”を置く」しかデモの方法がなかったわけです.

その時代,『北海道大博覧会』――S33(1958).7.5〜8.31,58日間――では,『中島会場』に『電波館』が設けられていました.

そこにモデルステーションとして,四つの局がありました〔S34告示42〕:

これらの開設者を比定すると以下のとおりです:
・JA8LW ← JA8AC・JA8BC
・JA8LX ← JA8AI
・JA8LY ← JA8FW
・JA8LZ ← JA8BE

一過性の局だったようで,1969年版のコールブックでは揃って空欄になっています.


...と,ここまではすでに判っていましたが,今回はさらに掘ってみます.

『北海道大博覧会誌』でアマチュア無線の記録を探ってみましたが....不調.
なんの言及もありませんでした言及が一文だけありました【5/5訂正】


●『北海道大博覧会』の開催規模
収入(予算)・支出 5.2億円,
収入(実績) 4.5億円 で,
6500万円ほどの赤字です.来場は140万人でした.

    のちの『世界・食の祭典』(1988年)は,90億円の赤字でした.


●会場写真
中央ちょい上の,
・波形の屋根で,
・側面に赤い「」が見えている建物
が『電波館』です.
北から南に向かって撮っています.


●案内図
上の写真と「向き」が異なっています.図の上が西です.


●『電波館』
1ページだけ紹介があります.
建物外観の写真では,それらしき給電線が引き込まれているのが判ります.
フロアレイアウトでは,アマチュア局の記載はなし.
電監の出展卓で展示したのでしょうか?

【5/5追記】よく読んでいませんでしたSRI,言及ありますね:
入口を入つて右側に 道内電波網 短波無線についての展示を行い とくに電波学校の生徒によつてアマチユア無線の実演を行なつた


●出展者一覧
ここにも登場しません.


●いまでいうと場所はどこ?
『電波館』があったのは,『天文台』を起点としてあたりをつけますと...赤丸のあたりになります:

―・・・―

●類似の博覧会の例
CQ誌の「Local News」を辿りました.いずれも“公開実験”という表現になっています.
以下のほか,“電波展”などの形で「デパート」などでの公開実験も,おこなわれていたようです.
ここでは,「博覧会」以外の公開実験については,割愛しました.

・門司博 ・ 門司トンネル博 ・ 世界貿易産業大博覧会
 1958.3.20〜5.25
 第二会場 宇宙と南極探検館 にて出展
 JA6YC (←JA6TA)
 JA6ZR (←JA6FP)

・下関子供博覧会
 1959.3.20〜5.20
 第一会場特設館
 JA4UX (←JA4CG)
 JA4UY (←JA4IR)

 JA4UZ も下関の局ですが,「もう一つの局」が見つかりません.

・小倉大博覧会 ・ 市制60周年記念 伸びゆく北九州 小倉大博覧会
 1960.3.20〜5.22
 予告記事が見つかります.


●あれ?
ここでふと気がつきました.

日本最古の社団局JA6YAA――JA1YAAよりも6日早い――って,
もしかして,この『小倉大博覧会』のために開設されたのでしょうか?


...ということは“社団局による記念局”は,
・第1号 JA6YAA 小倉大博覧会
・第2号 JA0YAG 長野産業文化博覧会



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タイトル (本文) ブログ名/日時
JA6YAA
夏休みの自由研究.記念局前史その3. 「JA6YAAは『伸びゆく北九州 小倉大博覧会』(小倉博)のために開設された社団局ではないか?」という仮説を検証しました. ビンゴでした. ...続きを見る
CIC
2017/08/17 00:47

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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
JJ1WTL 本林 様

突然申し訳ありません。JJIBZN/JA7CME 戸澤と申します。

http://sky.geocities.jp/oumeastro/amaradio.html

本記事とは無関係で申し訳ありませんが、ドローンに搭載してFPV による5.6GHzのアマチュア無線を拡散した張本人です。12月3日の記事 「ドローン」によるアマチュア局の局数増 は大変興味深く拝見しました。 当初はJARLも総務省もアマチュア無線の運用規則から問題視していたのですが、3年たって市民権を得まして、総務省のHPでも紹介されるようになりました。

http://www.tele.soumu.go.jp/j/sys/others/drone/index.htm

さて、昨年11月発売のハムワールド創刊号には小生が「5.6GHz帯利用のドローン」という記事を書いているのですが、7月号にまた続編の執筆依頼が来ております。
つきましては本林OMがまとめられた、これらのデータを使用して記事をまとめたいと思っているのですが、ご許可いただけないでしょうか?もちろん本林様の名前はいれます。
ご検討ください。ついては下記までメールで返信いただければ幸いです。

ytozawa@t-net.ne.jp 戸澤洋二

5.6GHzドローン映像無線局に関して
2017/05/03 09:37
JJIBZN DE JJ1WTL

ここじゃなくて,当該の記事にコメントしていただければ,何年前の記事であっても,ちゃんと読みますのに:-)

引用はご自由にどうぞ(私のところには執筆依頼が来ませんでした(爆)).

「5.6GHz帯だけの免許の局」は,こちらの集計の方が最新です:
http://jj1wtl.at.webry.info/201702/article_2.html

2016年末のデータで再検証しています.
ただしこのときは,詳細な分析(電波型式など)は割愛しました.
元エクセルを別送します.

JARLの社員総会の準備書面の締め切り直前に,もう一回アップデートしたいと思っています.
「JARL会員比率」を見たいです...限りなくゼロでしょうが.
ただ,そちらの執筆スケジュールとはあわないかもしれせん(微妙).

―・・・―

“市民権を得た”というのと,
“法令上の疑念が晴れた”というのは,また別でしょう.

アマチュア局の「通信の相手方」は「アマチュア局」であると,お持ちの免許状にも印刷されていますよね.
また,アマチュア局を含む「無線局」は「受信のみを目的とするものを含まない。」とされています〔法2条5〕.
これらに照らして,「片方向性の通信って,どうなの?」――が疑念点です.

JARLでは,「アマチュア無線人口が増える」ことから「ドローン歓迎!」ということになっています.
しかし,6月の社員総会では以下の点を突いて,執行側の見解を確認してみます:
(1) 法令解釈
(2) 5.6GHz帯バンドプランの見直し意向(ドローンフレンドリに?いまのまま?)
(3) ドローンの愛好者をどうやってJARLの会員に招き入れるの?属性違いすぎるでしょ.
JJ1WTL
2017/05/03 16:58
JJ1WTL de JI1BZN/JA7CME

貴重な資料をありがとうございます。大変な労力をさtれ他のではないかと推察されます。

FPVの5.6GHz運用はこの2年間で急速に広がっているドローンレースのファン層です。
米国でもハムライセンスでの運用が基本です。もともとアマチュア無線というのは通信を楽しむものですから、FPV のような運用はなじまないかも知れません。しかしながら、従来のアマチュア無線もエンジンをまわすラジコンも楽しんでおられる方の高齢化が進み、かつての勢いがない昨今、Droneといわれるラジコン新種、FPV無線のようなアマ無線新種は衰退してゆくこのHobbyの世界に新しい若い人々が参入してきて新時代を切り開こうとしています。
機体はほぼ自作機でありますから、機体工作、流体力学、電子回路工作、ソフトウエア作成、無線工学・・といった技術が満載で、エキサイティングなアウトドアモータスポーツとして注目を浴びてきています。
 これはかつて理科学系の人材育成に大いに貢献した趣味の双璧であったラジコンとアマチュア無線の融合でもあります。日本の深刻な子供の理科離れに一石を投じられぬものかと、小生は小中学校の理科授業でドローン教室をやっていますが、子供たちは目を輝かせて聞いてくれます。4級を取得した子供たちもいます。

何卒ご理解のほどをお願いする次第です。

Ji1BZN
2017/05/04 08:05
(1)法的解釈
これはなかなか辛い。
電波法施行規則 第四条 二十四では、金銭上の利益のためでなく、もっぱら個人的な無線技術の興味によって自己訓練、通信及び技術的研究の業務を行なう無線局をいう・・・とあり、通信のみならず技術的研究も含んでいます。もともとマイクロウエーブの運用自体「実験」的要素が大です。
実際のFPV ドローンレースでは選手も運営側も全員がアマチュア無線局であり、他局を常にモニタしていますので、そういった意味では相手はアマチュア無線局でもあります。
いずれにしても599の世界とは属性が違いますので、違和感は150%とあることは否めません。

(2)5.6GHzバンドプラン
これに関しにてはJARLと何度か協議しました。総務省はJARLと相談してくれ、と逃げられたので。USAでは5.6GHz帯をフルに使っていますので同時8CH運用ですが、日本のドローンレースでは3CH(3機同時出走)でしかありません。ドローンレースは航空法の目視外運用、30mルール、イベント内ルールから全て許可承認を取っており、郊外やスタジアム等のインドアでやり、25mWの出力電力が主流なので、他局や一次用局への妨害があるとは思えません。そういった背景から、25mW に限ってバンドプランの開放がならぬものかと今年は動いていきたいと考えています。

(3)現在のFPV アマチュア局のJARL加入は皆無かもしれません。なにかインセンティブがないと加入しません。 会費の安い「FPV会員」とかを作って、関係するNEWSや、技術情報、JARL主催のドローンレース開催とか・・・検討してみる手はあるのではないでしょうか?

いずれにせよ、この人口は急速展開してゆくことは間違いなく、誰かの権利や利益を阻害していくようなことはないので、真摯に取り組んでいく必要があると考えます。


JI1BZN
2017/05/04 08:06
アマチュア局の「通信の相手方」は「アマチュア局」です。相手方に信号が届くまでに「リモート局・ノード局・リピータ局」を介しても、最終的には「生身の人間」が相手です。ドローンからの「画像送りっぱなし」にアマチュア無線はなじまない気がします。(1)・(3)についても「そういう考え方のあるのか」です。以上
JF1TEU
2017/05/05 13:17

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