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<<   作成日時 : 2014/07/13 16:08   >>

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私にとってのテキサス親父W5KNEから,「シンガポールの新聞で見つけた」と,謎かけが:
(Basses-PyreneesはいまのPyrenees-Atlantiques県,大西洋岸のスペイン国境沿い; Menarsは判らず.)

日本のアマチュア界では,「対アメリカ」の初期の無線通信については語られることがあります:
「岩槻がW6XI(ホノルル)とW6XO(サンフランシスコ)の間のRCAの交信を受信した」
J1AA(岩槻)がu6RW(サンフランシスコ)と交信した」
――とかです(T14(1925)年).

しかし,対ヨーロッパの記述はなかなか見あたりません.
そもそも,Jiwa (JIWA)とは何者でしょう?
官設・私設の実験局のリスト(http://motobayashi.net/callbook/index.html)には含まれていません.

そこで.
手持ちの当時の無線局の一覧(後述)を舐めますと....ありました!
JIWAは(汽船)『筑波丸』です:

ということで,結論として,いわゆるアマチュアではありませんでした
ゆめゆめj1WAとかでもありません.
時間軸上でも「J1AAよりも前の話」になってしまいますしね.

―・・・―

戦前の官報は,オンラインで無料で参照可・タイトルによる検索は可ですから,
もう少し掘ってみます.

http://dl.ndl.go.jp/search/detail?detailSearchTypeNo=T5
で,
・筑波丸
・1923〜1925年
をキーに検索します.3件ヒットします:

1924年10月03日
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2955783/1
p.1(61) 4段目

(1) T13告示1374 筑波丸私設無線電信施設


1924年10月24日
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2955800/2
p.3(569) 3段目〜4段目

(2) T13告示1461 筑波丸無線電信取扱所設置
(3) T13告示1462 筑波丸無線電信取扱所呼出符號 ​

これらのうち,(2)(3)は,いま風に言えば“MVNO”と言ったところでしょうか.
無線局のネットワークの上で,電信の取り扱いをする必要があるためです.
このように,いちいち別立ての告示が出されていました.

いずれも現物を抜き出してみます:



ところで,免許内容(上のほうの告示)からしますと,『筑波丸』は90mでの送信はしないようです.
冒頭に引用した英文記事では,「フランス側では90mで受信」となっていますから,
・高調波が受信された のか,
・『筑波丸』のクルーが90mでの送信――遊び――を試行した のか
は引きつづきナゾです.

一方,定繋港は「横浜」ですから(下のほうの告示),QTHが“Tokio”とされているのとほぼ合います.

cf. 波長〜周波数 換算メモ
90m=3.3MHz
100m=3MHz
300m=1000kHz
450m= 667kHz
600m= 500kHz
800m= 375kHz

なお,当時の無線局の一覧は以下の URL で参照できます.
必要な方はご堪能下さい.

●大正11(1922)年10月24日逓信省告示1917号
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2955188/5

●大正14(1925)年9月10日逓信省告示1350号 【前項の全とっかえ;今回はこちらを参照】
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2956064/2

この間/これ以降は,これらの告示の“改正”という形で,逐次1局ずつ追加が告示されています.

なお,
日本の無線局自体はもっと古くからありました.
JCS(銚子無線)はM41(1908)年から.
記念局8J100TYKが設けられた「TYK無線電話」は,「2012年に100周年」でしたし(=M45(1912)年に実用化).

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